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『まる、じゃない…?』

タイヤは丸い。そんな当たり前を少しだけずらすと、どんな走り方が見えてくる? 違和感を発見や想像へ変えて楽しむ絵本です。

公式読み聞かせ動画

『まる、じゃない…?』公式読み聞かせ動画

丸いはずのタイヤが、いろいろな形に。声に出したときのリズムも楽しみながら、公式YouTubeの読み聞かせをこのページで楽しめます。

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『まる、じゃない…?』の表紙

オリジナル絵本

『まる、じゃない…?』を読んでみる

「次はどんなタイヤ?」「この形ならどう走る?」。ページをめくる前に考えたり、見つけた違和感を誰かと話したり、それぞれの発想で楽しめる一冊です。

保育士のがおはなしを考え、イラストレーターのが絵を描いています。

この絵本に込めた思い

「タイヤはまる」が当たり前。その当たり前を、少しだけずらしてみる。

『まる、じゃない…?』は、乗り物のタイヤに焦点を当て、さまざまな形のタイヤが登場していく絵本です。最初に出てくるのは、いつも見慣れている丸いタイヤ。でも、ページをめくると、その「当たり前」が少しずつ変わっていきます。

街で見かけるタイヤはほとんどが丸いからこそ、星や四角など別の形が現れたときに「まるじゃない?」「これで走れるのかな?」という違和感が生まれます。その小さな引っかかりが、発見や疑問、興味、会話へ変わっていったら素敵だと思っています。

形が違えば、走り方も変わるかもしれない。得意な道も、苦手な道も変わるかもしれない。正解を先に決めず、「次はどうなる?」と想像しながらページをめくること自体を楽しめる作品にしました。

絵本のねらい

『まる、じゃない…?』から広がってほしいこと

まずは絵本そのものを楽しむこと。そのうえで、見慣れたものへの小さな違和感や、自分なりの想像が、発見や会話へつながっていけばうれしいです。絵本の中の答えと違っていても、その発想はその人だけの大切な見方です。

絵本と言葉のリズムを楽しむ

乗り物が走って前へ進んでいくように、文章も止まらず気持ちよく読み進められるリズムを意識しています。絵を見るだけでなく、声に出したときのテンポや響きも、この絵本の楽しみのひとつです。

同じ場面でも読む速さや声の強さを変えてみると、タイヤの動きや道の様子まで違って感じられるかもしれません。

「次はどうなる?」と想像する

「次はどんな形のタイヤかな?」「この形なら、どんなふうに走るんだろう?」「こんな道ではどうなる?」。形を見ただけでも、たくさんの想像が生まれます。

ページをめくれば絵本の中の答えは見つかります。でも、それと同じである必要はありません。自分が思い浮かべた走り方や出来事も、その人だけの素敵な発想として残してほしいと思っています。

「まる、じゃない!」という違和感を楽しむ

見慣れたものと違うことに気づくと、「あれ?」という感覚が生まれます。この絵本では、その違和感を否定的なものではなく、「気づいた!」「見つけた!」という前向きな発見として楽しんでもらいたいと考えています。

気づいたことを声にする、指をさす、表情で示す、心の中で考える。表し方は人それぞれです。その小さな発見から、さらに「どうして?」「次は?」へ興味が続いていけばうれしいです。

絵本の生い立ち

“タイヤが好き”という、一人の子どもの着眼点から。

この物語のヒントをくれたのは、当時3歳でタイヤが大好きだったKくんとの出会いです。車や乗り物が好きな子どもはたくさんいますが、その中でも車体ではなく「タイヤ」に強く興味を持っている姿が、とても印象に残りました。

いつも丸いタイヤを見つめていたKくんが、表紙の星形のタイヤを見たら「まるじゃないよ?」と教えてくれるかもしれない。そんな姿を想像したことから、物語が少しずつ広がっていきました。

丸いタイヤが当たり前だと知っているからこそ、当たり前ではない形に反応できる。そのやりとりが、子どもと大人の新しいワクワクにつながればと思っています。

絵本のポイント 01

乗り物が進むように、ことばもリズムよく進んでいく。

この絵本は、内容だけでなく読み心地にもひとつ仕掛けがあります。乗り物は走って進んでいくもの。その感覚を文章にも重ね、声に出したときにリズムよく前へ進めるようにしています。

絵を追いながらテンポよく読むことで、タイヤがころころ、がたがたと進んでいく動きまで一緒に感じてもらえたらと思っています。

絵本のポイント 02

違う形だからこそ、助け合えることがある。

「いろんなかたちで たすけあい。ガタガタみちも へっちゃらさ!」という場面には、形それぞれに個性があり、得意なことも苦手なことも違うという意味を込めています。

一つの形ですべてをうまくできなくても、違う特徴を持つもの同士が力を合わせれば越えられることがある。「違うこと」は困る理由だけではなく、助け合える理由にもなる。そんな見方を、タイヤたちの姿に重ねています。

イラストで意識したこと

主役のタイヤが一番目に入るよう、車体の“普通”も少しずらす。

絵本に登場する車体の形は、身近な一般的な車をイメージしています。一方で、「当たり前じゃなくてもいい」という作品の視点に合わせ、車体の色は現実でよく見る組み合わせから少し外すことを意識しました。

ただし、この絵本の主役はあくまでタイヤです。車体の色が強くなりすぎず、形の違うタイヤへ自然に目が向くよう、車体とタイヤの色のバランスを整えています。

まるぽぽの絵本づくり

年齢で区切らず、それぞれの楽しみ方で。

まるぽぽの絵本に、対象年齢はありません。物語、イラスト、ことばのリズム、発見や想像など、その人が心ひかれるところから自由に楽しんでもらえたらと思っています。

まるぽぽと、つくる2人について